アントロポゾフィー 関西 公開芸術講座 



2025年 〜 シュタイナー没後100年 (1861-1925)

 

  あらためて 人間と は 何 か ・ 人 間 の 使 命 と は 何 か 

               -『テオゾフィー』(1904)を通して考える   -6回シリーズ - 

 

『テオゾフィー(神智学)』は、 私がはじめて出会ったルドルフ・シュタイナーの書物です。 あれから40数年経ちました。 読むたびに発見があります。1904年の著作ですが、 晩年に及ぶ精力的な思考活動の種がすでにそこにあります。 今回の講座では私が解説するというよりも、 共に読みつつ、 紐解かれることのお手伝いをしたいと思います。
(講師 石川恒夫氏より)


只今、第2回以降の申し込みを受付中です!


第1回 1月26日(日) 

プロローグー人間とは何かを問う(人間の本質/その1) 

「人間は大地の上に立っています。地上の動物、植物、鉱物の自然に日々感動を覚えます。大気を呼吸しながら、夜は星空に向かい、宇宙に広がっていきます。そういう人間であることを(精神)科学の観点からたどろうとします。」

 

実習:手仕事 〜 素材の変容『慣れ親しむ』から『使う』へ *羊毛を使います

自然素材を手にして、感じることみえることなど感覚を通して伝わってくることに耳を澄ましてみましょう。そして、素材が変容する過程に見え隠れするありようを体験していきたいと思います。



第2回 3月30日(日) 

 ルドルフ・シュタイナーの命日 〜静かに思いを馳せる〜

体と魂と精神(人間の本質/その2)

 「全人とは何かを理解するために、人間の構成部分をまず分析的にとらえます。体の部分、魂の部分、精神(霊)の部分。自然という対象があり、それらが日々私たちに印象を与えます。その印象を経て認識(その対象が明かす作用)が獲得されます。」


実習:手仕事 〜 ものをつくること

私たちがものへ意識を向けて感じる関係性を見つめます。手を動かしてつくるなかで、ものが生まれてくるように、また、そこに映し出されるなりゆく人間の姿との出会いがあればと思います。

講師:石川恒夫 (講義)

   豊田陽子(オイリュトミー)
   藤間三賀枝(手仕事)
   久保さえり(絵画)


時間:10:30〜16:00
10:30~10:45 目覚めのオイリュトミー

10:45~12:30 石川さんによる講義

12:30~13:30 昼食休憩

13:30~15:30 実習

15:30~16:00 交流会

*目覚めのオイリュトミー*

講座の始まりに、体も魂もここにあり!
と準備ができるようなオイリュトミーを、共に体験できたら嬉しく思います。
(豊田陽子さんより)


会場: ちあハウス 

 第3回以降未定

ちあハウス
JR河内磐船駅下車 徒歩18分    
京阪河内森・交野市下車 徒歩20分 


定員:15名


参加費:全6回35,000円(二分割支払い期限:前半1/23、後半7/24まで)

1日通し6,000円(午後または午前のみ参加可能)

第3回 5月25日(日)

地上生とカルマー過去と現在と未来 

実習:オイリュトミー「霊の再生と運命」をもとに(仮)

 

第4回 7月27日(日)

魂の世界と精神の世界(三つの世界/その1)

実習:絵画

第5回 9月28日(日)

物質界から精神界へ(三つの世界/その2)

実習:オイリュトミー

 

第6回 11月23日(日)(最終回) 

エピローグー「認識の小道」を歩む

実習:絵画

石川恒夫さん

1989年よりアントロポゾフィー 協会会員

1994年より精神科学自由大学会員 

前橋工科大学建築学科  教授、ビオ・ハウス・ジャパン一級建築士事務所代表 

著訳書に

ルドルフ・クッツリ『フォルメンを描くI ・ II ーシュタイナーの線描芸術』(晩成書房, 1997  1998) 

ハンス・ハスラー『ゲーテアヌム』(Goetheanum-Verlag,  2021)

豊田陽子さん

メルボルンにてシュタイナー教育教員養成コース修了 

英ノースヨークシャーにてBotton Camphill オイリュトミー学校修了

米NY Spring Valleyオイリュトミー学校にて舞台芸術コース修了、米TETNAオイリュトミー療法士養成コース修了

2011−2019 北海道にて教育オイリュトミーおよび芸術オイリュトミーに従事

現在は、関西を中心に教育オイリュトミー、そしてオイリュトミー療法士としても活動中

 

藤間三賀枝さん

独ヴィッテンおよび米NYスプリング・バレーにてシュタイナー教育を学んだ。 2002年よりRenate Hillerらと共に、Fiber Craft Studio (旧Sunbridge College - Craft Studio) を運営し、手仕事の研究や講座などに力をそそぎ、現在も継続中のプロジェクトがある。
2014年帰国以来、関西を中心に対面及びオンラインで講座活動を展開している。

久保さえりさん

アントロポゾフィーに基づく絵画・造形療法士(トバイヤス卒業)、日本アントロポゾフィー看護協会代表、
アントロポゾフィー看護リズミカルアインライブングスペシャリスト、キャンプヒル看護師

 



【申込み・問合せ】
アントロポゾフィー 関西事務局 
[email protected] 
Fax 072-621-8237


【予約方法】
メールで参加申込み後、下記口座へ振り込み願います。 
振り込みを持ちまして受付完了となります。
 振込期限は講座日の3日前です。 

ゆうちょ銀行口座 14000- 71189531 

(他の金融機関より)408支店 普通7118953 
アントロポゾフィー関西  

過去の講座


アントロポゾフィー 関西主催    

公開芸術講座 2023 ~ 2024       6 回シリーズ

「定礎の言葉」を生きる 

―クリスマス会議100周年を祝して―


第1回     2023年5月28日(日) ― プロローグ                                                             
<講義> 第一ゲーテアヌム着工(1913年9月)における「定礎の言葉」、そして炎上、そして再建へ
これから6回にわたって、クリスマス会議1923/24年の「定礎の言葉」に向かっていきたいと思います。しかし、その前に1913年9月20日の第一ゲーテアヌムの定礎式、そこでの「定礎式辞」を体験する必要があると考えました「太古の永遠の祈りのマクロコスモスとしてこだまする声」を理解したいのです。
1922年大晦日の第一ゲーテアヌムの炎上、そしてゲーテアヌム再建へと向かうその先に「クリスマス会議」があるのですから.

<実習> フォルメン(第一神秘劇『秘儀参入の門』の封印を描く)
過去3回にわたって、七つの「惑星封印」を体験してきました。実は第一の「土星封印」から展開して、第一神秘劇『秘儀参入の門』の封印(テキスト表紙)が生み出されました。基礎的フォルメンを踏まえ、フォルムがいかに展開していくか味わってみましょう。

第2回   2023年 7月23日(日)
<講義>「クリスマス会議」概要
                 -「定礎の言葉」の瞑想のために

1923年12月24日(月)のルドルフ・シュタイナーによるクリスマス会議開会講演、 25日の普遍アントロポゾフィー協会定礎式、26日以降の設立総会、31日の講演 『神々の妬みと人間の妬み―ゲーテアヌム炎上を振り返り』、そして最終日1月1日の講演『精神界への正しい参入-我々に課された責任』など、クリスマス会議全体の流れを 把握しながら、精神的現実を誠実に語る場としてのドルナッハの使命を明らかにしたいと思います。

<実習> オイリュトミー
礎石のことばにおいて語られている、精神の担い手としての人間の「手足」「胸部(心臓・肺)」「頭」。これらの肉体の器官は、私たちの内なる魂の「意志・感情・思考」が働く場でもあります。そして、ルドルフ・シュタイナーは、この「内なる働き」のための空間フォルムとは全く別の質のフォルムを、礎石のことばのために与えました。「人間の魂よ!」と「精神界」から響いてくることばの現れとしての空間を、オイリュトミーの動きを通して体験してみたいと思います。
                                          (吉野一恵氏より)

第3回    2023年 9月24日(日)
<講義>「定礎の言葉」の瞑想
                      -ヒエラルヒアの働き
自分のことを認識したければ、あらゆる方向に向かって世界を見よ。世界を本当に見通したければ、自分の魂の深みを見よ。(ルドルフ・シュタイナー)」を根底に、定礎の言葉に取り組みましょう。私たち人間を支え、形成している存在たち(ヒエラルヒア)に向かいます。
 
<実習> 言語造形
「定礎の言葉」に言語造形の語りを通してアプローチしたいと思います。
ルドルフ・シュタイナーはクリスマス会議の期間中、毎朝、その日その日の曜日に合わせて、水曜日のリズム、木曜日のリズム、金曜日のリズム,・・・を「定礎の言葉」の中から取り出して、私たちの魂の中で世界のリズムが響くようにし、私たちの魂に礎石を埋め込みました。限られた時間ではありますが、各曜日のリズムを日本語とドイツ語で語る練習をしたいと思います。(岩崎晴江氏より)



第4回     2024年1月28日(日)
<講義>「定礎の言葉」の瞑想
                           - 人 間 の カ ル マ
シュタイナーの思想(アントロポゾフィー)に親しむにつれ、私はどこから来て、どこへ向かうのかと問わざるを得ません。定礎の言葉をとおして、人間のカルマ-自らつくりだした運命― を考えます。必然のカルマ(過去の行為の結果としての)、変容のカルマ(過去と未来を統合する 現在としての)そして未来のカルマ(新しいカルマの創造としての)。多様なカルマの在り方を 通して、人間の今生での課題を考えたいと思います。
 
<実習> 言語造形


第5回     2024年3月17日(日)
<講義>「定礎の言葉」の瞑想
                              -新しい秘儀の神殿へ向かう一つの道

第一ゲーテアヌム(1922年大晦日に焼失)は、可視化されたアントロポゾフィーとして、定礎の言葉をも包含しうるものです。だから今や、愛の礎石が埋め込まれる1923年のクリスマス会議を通して、すべてのアントロポゾーフに、 新しい秘儀の神殿に歩み入る可能性が与えられました。ゲーテの「メルヒェン(緑の蛇と百合姫のメルヒェン)」を想起しつつ、現代に生きる私たちが新しい神殿に向かう道について考えたいと思います。
 
<実習>  フォルメン


第6回      2024年9月29日(日) ― エ ピ ロ ー グ ― 

<講義>「定礎の言葉」の瞑想-アントロポゾフィーの源泉
1923年のクリスマス会議においてゲーテアヌム再建が決議され、その時同時に普遍アントロポゾフィー協会が設立されました。アントロポゾフィーの源泉は 精神界にあり、それが地上に降りてきます。定礎の言葉は、アントロポゾフィーの全体を要約したものであり、逆にそこにアントロポゾフィーのすべてが含まれています。それは神々の行為であり、すべてのヒエラルヒアの行為であり、      キリストとミヒャエルとクリスチアン・ローゼンクロイツが関わっていました。そこにアントロポゾフィ―協会の原像があり、それが地上に降りてきて、地上の私たちは今、それに関っています。
 
<実習>  オイリュトミー

 

   

講師:石川恒夫      

  ( 講 義 とフォルメン)

吉野一恵(オイリュトミー)
岩崎晴江(言語造形)


時間
10:30〜12:00 講義
13:00〜16:00 実習
(2コマ+話し合い)


第1回の会場:星の里いわふね 研修室

 (交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター)
第2回の会場:星の里いわふね 研修室
  グリーンビレッジ交野 大会議室
第3回の会場:星の里いわふね 天体研修センター
第4回の会場:星の里いわふね 研修室
第5回の会場:エルおおさか 南71会議室

第6回の会場:ドーンセンター 4F 大会議室1(大阪府立男女共同参画・青少年センター)

 

 

参加費
第4〜6回全参加 15,000円 

(1コマ2,000円、1日3コマ通し5,500円)


定員:25名



主催 アントロポゾフィー関西

後援 レインボーサークル



石川恒夫さんプロフィール

1989年よりアントロポゾフィー 協会会員、

1994年より、精神科学自由大学会員、 

前橋工科大学建築学科  教授、

ビオ・ハウス・ジャパン一級建築士事務所代表 

著訳書に

ルドルフ・クッツリ『フォルメンを描くI ・ II ーシュタイナーの線描芸術』 
(晩成書房、1997, 1998) 
ハンス・ハスラー『ゲーテアヌム』(Goetheanum-Verlag, 2021)



アントロポゾフィー 関西 公開芸術講座 

惑星封印を描く 

フォルメンを描くⅡ 3回シリーズ

1907年のミュンヘンのテオゾフィー会議のために、ルドルフ・シュタイナーによって会議のプログラムの表紙を飾る封印がデザインされました。 
封印とは、家紋のようなものです。円という場のなかで秩序をもって、意識的に線が導かれ、構成されたものです。それはその後、建築物(第一ゲーテアヌム)の柱頭モチーフへと立体的に展開してゆきました。メタモルフォーゼの体験へいざなう七つのいわゆる「惑星封印」のモチーフを、ルドルフ・クッツリ氏の「フォルメン」のテキストを踏まえて体験して、学んでいきましょう。 
 

「思考においてフォルムを感じなさい 
感情においてフォルムを体験しなさい 
意志においてフォルムを見なさい」
(ルドルフ・クッツリ)

 アントロポゾフィー 関西 公開芸術講座 

惑星封印を描く 

フォルメンを描くⅡ 3回シリーズ

第1回   9月25日(日)   終了しました
ことの始まり-土星封印を描く― 
 フォルメンへの誘いとして、様々な基本要素を十分体験してから、第一の封印に取り組んでみましょう。厳かな、でも静かな船出のような雰囲気を醸し出す封印です。 

 
第2回   11月27日(日)  終了しました
 命がともる-太陽、月、火星の封印を描く― 
 円のフィールドがにぎやかになっていきます。内と外がどのように変化(変容)していくことでしょうか。第二から第四の封印に取り組みます。 
 

第3回   2023年1月22日(日)   
調和の世界へ―水星、木星、金星の封印を描く― 
 そもそも円とはなんでしょうか?円をとおして「自我」を体験することができます、とルドルフ・シュタイナーは語りました。惑星封印はどのような進化をとげるでしょうか。 

  
  

講師:石川恒夫

1989年よりアントロポゾフィー協会員
1994年より精神科学自由大学会員
前橋工科大学建築学科教授
ビオ・ハウス・ジャパン一級建築士事務所代表

著訳書にルドルフ・クッツリ

「フォルメンを描くⅠ・Ⅱ-シュタイナーの線描芸術」(晩成書房)


時間: 
10:30~11:30 I 
11:45~12:45 II
13:45~14:45 III
15:00~15:30 交流会 

会場:

星の里いわふね  スポーツレクリエーションセンター 研修室Ⅰ

 ※ 会場は、星の里いわふね玄関口入ってすぐ左手の建物の2階にあります
星の里いわふね (交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター)
交野市私市 9-4-8 京阪交野線「私市駅」から徒歩約 8 分 
無料駐車場有り250台 http://www.k-hoshinosato.jp/

定員:20名 

 主催 アントロポゾフィー関西

後援 レインボーサークル


アントロポゾフィー 関西 公開芸術講座 フォルメンを描く 3 回シリーズ


ヴァルドルフ教育においてオイリュトミーとともに特徴的な「フォルメン線描」。 オイリュトミーが全身で動きながら床にシュプール(軌跡)を描くとすれば、 フォルメンは手先に集中しつつ紙の上にシュプールを描きます。
 私が、紙に 描かれた私を見ることに、フォルメンのおもしろさ、不思議があります。 様々な「かたち」の意をもつ「フォルメン」線描を体験いたしましょう。 その「かたち」はしかし、生成するかたち、変容するかたちです。 

  日本の民は糸をつむぎ、ケルトの民は聖書に描き、ロンバルディアの民は石に 刻み、それぞれの芸術文化を育んできました。そのどれもが、重さをはかって― 動かして―秩序づけて―触れてゆくことで生まれてきた「かたち」です。 

1982 年に出会ったルドルフ・クッツリ氏のフォルメンのテキストをベースに、自立した、 しかし連続した 3 回のテーマを設定してみました 



 

第1 回 「結び」の秘密
 2021年7月25日(日)

 結びの花咲く国といわれるほどに「結び」は私たちの生活、文化に欠かせないものです。


 

 講師:石川恒夫 

時間: 
10:00~11:00 I 
11:15~12:15 II
13:00~14:30 III
15:00~15:30 交流会 


会場:星の里いわふね 天体研修センター 1F ギャラリー
  (交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター) 



星の里いわふね 
交野市私市 9-4-8 京阪交野線「私市駅」から徒歩約 8 分 
無料駐車場有り250台 http://www.k-hoshinosato.jp/


準備物
クレヨン、または色鉛筆


 

 


オンライン開催
「レムニスカート」の秘密
9月26日(日)


講師 石川恒夫氏
日時
9月26日(日) 10:00~12:30
Ⅰ 10:00~11:00、10分(15分)休憩
Ⅱ 11:10~12:10(15)
 まとめ(12:30終了)

大阪での緊急事態宣言に伴い、
オンライン開催にて実施。

準備物
A3くらいのコピー用紙、または、スケッチブック、または、わら半紙、10枚程度
クレヨン、または色鉛筆
参加費2000円

 

 


第2回 「レムニスカート」の秘密
 11月28日(日) 

【9月より延期】

 レムニスカートとはなんでしょうか?第一ゲーテアヌムにはレムニスカートが様々に用いられています。  


時間: 
10:30~11:30 I 
11:45~12:45 II
13:45~14:45 III
15:00~15:30 交流会 





第3回 「円」の秘密 3月27(日) 

【1月より延期】

 円とはなんでしょうか?円をとおして「自我」を体験することができます、とルドルフ・シュタイナーは語りました。  

時間: 
10:30~11:30 I 
11:45~12:45 II
13:45~14:45 III
15:00~15:30 交流会 

 


第1回7月25日(日):参加者の感想

「ヤバイ。毎朝、必要なメッセージが届く!」または、大きなものとの共同作業
 
「クレヨンでぐるぐるしてたら心のヨガみたいでさー。今度一緒にしてみない?」。友人たちに力説してもイマイチ魅力が伝わらない「フォルメン」。私にしたって、体系立てて学んだことはなく、日本語で読める数冊のフォルメンの本を頼りに自己流で続けてきたので、「一度ちゃんと学びたい」と思っていました。
 
ただ、実感として「これはスゴイ」っていう予感はありました。たとえば神戸で続けている小さな勉強会で何度かフォルメンを一緒に体験してみたところ、めちゃくちゃ楽しくて、ただの線が感動を連れて来てくれたりしました。
・フォルメンで自由を考える
(https://blog.goo.ne.jp/oneby1/e/6ef9242b7e1816f082441f5b20ae78b8)
・フォルメンで世界平和を考える
(https://blog.goo.ne.jp/oneby1/e/150a67ded6c226b8d0c9fadd7576a1b4)
 
言葉を使う仕事をしてきたので、何かを理解したい時には言葉で考える習慣があります。しかし、まだ言葉になる前の「心で感じる気配」みたいなものをそのままの形で丁寧に見てあげる習慣はなく、頭で理解できないものは無視しがちです。頭デッカチにならずにバランスを取るために、心や身体にも注目してあげる必要を感じています。そのツールとして、理屈はわからないけどフォルメンがいい、という実感はありました。
 
そんなわけで、アントロポゾフィ関西さんからいただいた数枚のチラシの中から「フォルメン講座」を発見した時は、「おおっ!」と手が止まりました。なんとフォルメンの本の中で私が一番頼りにしている本を監訳された石川先生の講座です! 行く行くっ!!
 
講座は緑豊かな山の中。下界の暑さも感じません。耳を澄ませば虫の声や風の音も聞こえてきます。10人ほどで机を囲み、クレヨンで線を動きながら先生のお話を聞きます。
 
線を描くのではなく動いた軌跡が線になるということ。紙質は問わないが枚数をケチらずどんどん使うこと。動きに集中するためには黒が一番ふさわしいこと。形の世界と色の世界は別だということ(フォルメンをぬり絵的にしない)…など、基本的なことを教えてもらいます。
 
「フォルメンは、内面の動きを外に現すもの、オイリュトミーは外の動きを内面に取り込むもの」という説明で、今の自分にフォルメンが必要な理由もわかりました。そうです。内側であれこれ考えているのに外の世界での実践が伴わないから、私はもっと外に向かって表現したかったんだ! 意志を鍛えたかったんだ! 頭でわかる前に必要性を知っているなんて、心ってエライ!
 
説明の後、実際にさまざまな動きをしてみましたが、この日動いた中では、誰かから「どうぞ~っ💖」と投げられたものを受け取り、それをまた誰かに「受け取ってくださ~い💖(共に心の声。実際は無言でニコニコ)」と渡すアクティビティが印象的でした。そうやって「受け取って送る」を動いた軌跡がコレ(写真)。人が喜びを届けるために自分を選んでくれるのは、まるで幼児が大好きな先生から名前を読ばれるのを今か今かと待つような嬉しさです。楽しすぎて、いつまでも、誰一人として終わろうとしないので、先生の声で強制終了「ピピー!」(^^)。互いに何もしゃべっていないのに、この動きの後では場の一体感も生まれました。実際にはイメージとして飛んできた気持ちを、次の人に飛ばしただけなんですけど。物理的に見えているものに重ねた気持ちはもっともっと大きい、という経験ができました。
 
講座に参加して以来、毎朝目覚めてすぐ瞑想代わりに10分ほどフォルメンを動き、気づきをメモする時間を持っています。毎日集中してフォルメンを動きつつ心に耳を澄ませていると、その時の自分に必要な何らかの法則が降りてくることが増えました。
 
「人の気持ちはまっすぐ受けて、自分で止めずに次に送り出すべし」「上がったり下がったり戻ったりしながら進むのは、最短で進むより味わい深くて美しい」「尖る時には意志的になる必要があるぞ!」「勇気を持って動きはじめればなんとかなるさ」などなど、自分でも「そうだよね!」と思うような大切なメッセージが届きます。
 
毎日「今日は何が届くかな~?」という期待でいっぱいです(興味のある方は拙ブログ「自由の哲学を読むhttps://blog.goo.ne.jp/oneby1」内の“フォルメン”カテゴリもどうぞ)。自分で動くことが、大きなものとの共同作業になるという感覚が実際に味わえるなんてホントに不思議。
 
これからも自分自身がフォルメンの不思議な力をもっと深く広く実感し、また機会を作って他の人とも一緒にフォルメンを楽しみたいと思います。石川先生、アントロポゾフィ関西のみなさま、ステキな時間をありがとうございました。次回も楽しみにしています! 

 3、2020年3月28日 公開芸術講座

ゲーテアヌムの色ガラスを見る・描く 

―光の総譜としての   ― (その3)
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 アシャ・ツルゲーネフとの協働作業によって、ルドルフ・シュタイナーはゲーテアヌム空間の  ために「新しい」ステンド・グラスを制作しました。ガラスを彫り込んで、  その厚さによって光の濃淡が表現されるというものです。太陽の光がそこに射し込み、 彫りこまれたガラスが共鳴してはじめて、新しいガラス芸術は生まれます。
  限られた時間ではありますが、色ガラス全体のモチーフを概観しつつ、その一部分を、手を動かして表現してみましょう。 知的理解のためではなく、「光の総譜」を聞き取りたいと思います。

  前回体験された方は、ホール内の緑・青・紫・ローザの色ガラスモチーフに取組んでみましょう。
  今回初めての方はまず、赤色ガラスに向き合っていただければと思います。
  よく見る、手を動かすという芸術体験こそが今、AIやZOOMなどのヴァーチャルな世界に対抗する

 最高の癒しになります。   (講師 石川恒夫氏)
 
講師:石川恒夫

日程:3月28日(日)
13:00~15:30 ワークショップ
15:00〜15:30 交流会
 

会場:星の里いわふね
 交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター
 http://www.k-hoshinosato.jp/
最寄り駅:
京阪電車 私市駅

定員:15名(会場は30名用の大きさ)

参加費:全受講5,000円
(1コマ3,000円 )

 

 2、2020年11月22日 公開芸術講座

ゲーテアヌムの色ガラスを見る・描く
  ― 光の総譜としての   ―

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アシャ・ツルゲーネフとの協働作業によって、ルドルフ・シュタイナーはゲーテアヌム空間のために「新しい」ステンド・グラスを制作しました。ガラスを彫り込んで、その厚さによって光の濃淡が表現されるというものです。太陽の光がそこに射し込み、彫り こまれたガラスが共鳴してはじめて新しいガラス芸術は生まれます。

限られた時間ではありますが、色ガラス全体のモチーフを概観しつつ、その一部分を、 手を動かして表現してみましょう。それを継続していきましょう。知的理解のためではなく、「光の総譜」を聞き取りたいと思います。
 
その芸術体験こそが今、AIやZOOMなどのヴァーチャルな世界に対抗する最高の癒しになります。
(石川恒夫氏)

講師:石川恒夫
 
日程:11月22日(日)
10:00〜11:30
13:00〜14:30
15:00~15:30交流会
15:30終了

会場:ドーンセンター 中会議室
アクセス  JR京橋・京阪天満橋下車)
参加者:15名
参加費:参加費 全5,000円、1コマ3000円
    

 1、2020年9月22日 公開芸術講座

ゲーテアヌムの色ガラスを見る・描く
  ― 光の総譜としての   ―

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アシャ・ツルゲーネフとの協働作業によって、ルドルフ・シュタイナーはゲーテアヌム空間のために「新しい」ステンド・グラスを制作しました。ガラスを彫り込んで、その厚さによって光の濃淡が表現されるというものです。太陽の光がそこに射し込み、彫り こまれたガラスが共鳴してはじめて新しいガラス芸術は生まれます。

限られた時間ではありますが、色ガラス全体のモチーフを概観しつつ、その一部分を、 手を動かして表現してみましょう。それを継続していきましょう。知的理解のためではなく、「光の総譜」を聞き取りたいと思います。
 
その芸術体験こそが今、AIやZOOMなどのヴァーチャルな世界に対抗する最高の癒しになります。
(石川恒夫氏)

講師:石川恒夫
 
日程:9月22日(日)
10:00〜11:30
13:00〜14:30
14:45~15:15ミヒャエル祭講演
15:30終了

会場:ドーンセンター 多目的室
アクセス  JR京橋・京阪天満橋下車)
参加者:15名
参加費:参加費 全5,000円、1コマ3000円
    ミヒャエル祭講演は無料


9月公開芸術講座
参加者の感想




公開芸術講座『ゲーテアヌムの色ガラスを見る・描く ― 光の総譜としての ―』 に参加させていただきました。
 
当日はゲーテアヌムのお話があり、ステンドグラスと、銅版画を見せていただき模写をしました。模写をした赤い銅版画の元になった赤いステンドグラスは、ゲーテアヌムの西側の入り口を入ったところにあると伺いました。西にこんなに真っ赤な光があるのか!と、なぜかびっくりしました。ゲーテアヌムには一度も行ったことがありませんが、実物のかけらと銅版画には、どこかで出会ったことがあるような、そんな懐かしい気持ちにもなり、とても不思議でした。描画の作業では赤い紙に白の色鉛筆で線を描き、光を浮き上がらせてゆきました。暗い闇の部分のカタチは白を描かずに地色の赤を残すことで表現します。銅版画には明るい部分にも暗い部分にも何かが潜んでいて、白で描くと出てくるカタチが面白く、没頭して描いていると時が経つのが早く手は疲れません。むしろ白い線を重ねてゆくと手先から滞りがとれてゆき軽くなり、私の手が喜んでいるように感じました。
 
講座の最後にはミカエル祭の講演がありました。今年もミカエル祭を迎えられたとは嬉しく、冬に向かって気持ちが引き締まり元気がでました。ありがとうございました。

  T . S .